活動レポート

園長インタビュー:限られた自然環境のなかで「何ができるか」を考える力の育成

2019年9月13日、北海道札幌市にある「学校法人須合学園 札幌みづほ幼稚園」で開催したそらべあ発電所寄贈記念式典の後に、園の教育方針や環境教育、式典の感想などについて、園長の須合 國彦先生にお話を伺いました。
 

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「そらべあ発電所」の設置に応募されたきっかけを教えてください。

以前より太陽光発電に興味を持っており、約1年前の胆振東部地震の影響もあって応募に至りました。地震発生時は耐震補強工事の期間中でしたが、幸いにも建物に被害はありませんでした。しかし、3日間ほど停電が続いたため休園を余儀なくされ、非常用電源の大切さを思い知らされました。その状況下での応募だったため、当選の報告を受けた時は職員と共に大喜びしました。
 


今回の寄贈について、園児や保護者の方々の反応はいかがでしたか。

一度大きな地震を体験しているので、災害に備えることに敏感になっています。ソーラーパネルの設置により、一定の非常用電源が確保されたことに安心したといった声が寄せられるなど反響は大きかったです。
また、年間の消費電力を2割ほどを賄ってもらえるので大変助かっており、すべての蛍光灯をLEDに交換したこともあって、快晴の日は園内の消費電力を上回るほどの発電量となっています。
 

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札幌みづほ幼稚園では、どのような環境教育をされているのでしょうか。

自分の幼少期と比較すると自然が極端に減ってしまったと感じます。昔はたくさんいたオタマジャクシやホタルなども、河川の護岸工事などの影響もありほとんど見かけません。生き物の生死を体験することは子どもたちの成長にとって重要と思いますが、それを体験させる術がなかなか見つからず苦慮しています。自然をきれいに整えれば整えるほど、子どもたちの学びの場が減っていくような気がします。
大人である私たちができることとしては、環境問題に興味を持って身近なところからエコ活動に取組んでいる姿を子どもたちにしっかり見習ってもらうことだと思います。そのため、日頃より職員一同、手本になれるよう、不要な電気はすぐ消したり、水は必要最低限の使用としたりするなど注意を払っています。その効果もあり、子どもたちは我先にと電気を消したがるようになっています。
 


そらべあ発電所の設置を通して、今後の環境教育をどのようにお考えでしょうか。

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最近話題になっている海洋プラスチック問題などにも言えますが、1度作ったものは元の原料に戻すことは難しいので、そもそも元の原料をなるべく使用しない方法を考えられる子になってほしいと思います。そのため、子どもたちには、物は再利用できるかどうかを念頭に置いて使ってほしいと思っています。また、再生可能エネルギーを最大限使用してほしいと思っており、ソーラーパネルの設置がそのひとつであることを伝えていきたいですね。

 

最後に、本日の式典の感想をお願いします。

子どもたちは真剣に、時に非常に盛り上がっていたので、環境問題について興味を持ってもらう良いきっかけになったのではないかと期待しています。クイズに積極的に参加していた子どもたちや、手回し発電機を体験した子どもたちの姿も印象的でした。
今回の「そら」と「べあ」の物語は子どもたちの心にも深く刻まれたと思うので、今後の環境問題に対する意識に変化をもたらすことができるよう、昨年の自然災害を踏まえてしっかり教育をしていきたいと思います。


須合先生、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
同園で開催したそらべあ発電所寄贈記念式典の様子は、こちらでご覧ください。

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