活動レポート

園長インタビュー:自然のなかで自立心を育む

2019年7月19日、長崎県諫早市にある「社会福祉法人慈照福祉会 幼保連携型認定こども園 もりやまこども園」で開催したそらべあ発電所寄贈記念式典の後に、園の教育方針や環境教育、式典の感想などについて、園長の徳田 周吾先生にお話を伺いました。
 

238270_01.JPG「そらべあ発電所」の設置に応募されたきっかけを教えてください。

当園では年長さんを中心とした就学前の子どもたちを対象に、さまざまなことをテーマに教育の時間を設けています。そのなかで、「目に見えないものだけど大事なものはなんだろう」という対話を行った際に、環境問題について子どもたちにより深く伝えたいと思い、まずは目に見える形で伝えていきたいと考えました。そこで、“そらくん”と“べあくん”が遊びに来てくれたり、ワークショップなどを体験したりすることで子どもたちの印象に残り、その後もソーラーパネルやモニターを通して環境問題に関心を持ってもらえるのではないかと思い、応募しました。
 

今回の寄贈について、園児や保護者の方々の反応はいかがでしたか。

本日の式典の後に子どもたちへ学びの機会を作り伝えていくつもりだったので、まだ大々的にはお知らせはしていませんでしたが、式典後の子どもたちの意識に早速変化が見られました。先生が「水道の水が出しっぱなしになっていたらどうするの?」と聞いたところ、子どもたちは「“そらくん”と“べあくん”が泣いていたから止めなきゃ!」と話したそうです。また、今日のことをそれぞれの家庭で家族に話すと思うので、家でも環境について考える良いきっかけになると思います。
 

もりやまこども園では、どのような環境教育をされているのでしょうか。

「子どもも大人も笑顔でつながり、共に育ちあう」をモットーに、先生たちがそれぞれ食育や自然、アートなどをテーマとした研究チームに所属しています。チームごとに、子どもたちの日々の発見やつぶやきを拾い上げ、それをテーマに先生たちが年間計画を立ててイベントなどを企画していきます。例えば、自然科学チームが企画した野菜作りを体験してもらうイベントでは、専門家を招き、たい肥作りから挑戦しました。育てる野菜についても、子どもたちと相談して決めたようです。また、園内にたくさん生えている樹木の名前も調べ、近所の材木屋さんから譲り受けた木で作ったプレートに、樹木の名前を書いて木に掛けています。時に、地域の方々のご協力をいただきながら、子どもたちの自主性を高める教育をしています。
 
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環境教育では、どのような工夫をされていますか。

子どもの自主性や主体性を伸ばすことを大事にしています。ついつい思いが先走って、子どもたちに「させてあげる」となりがちですが、そうではなく、子どもたちと一緒に作り上げていくことを念頭に置き、私たち大人はサポートする立場でいようと考えています。危険がないように細心の注意を払っていますが、私から先生や子どもたちに指示することは控え、自由なアイデアでチャレンジをしてもらいたいと思っています。
 

これから環境教育をどのように発展させたいと考えていらっしゃいますか。

さまざまな取組みができると思っていますが、先生たちが子どもたちに対して「こうしましょうね」と誘導するのではなく、子どもたちが「こんなことしたいね」と言ってくれるような環境作りをしていきたいと思っています。
今日の式典も1つのきっかけとし、どのようにしてソーラーパネルやモニターに興味を持ってもらえるか、先生たちと考えていきたいと思っています。
 

最後に、本日の式典の感想を教えてください。

期待以上でした。子どもたち自ら考えたり体験したりできたので、今日の式典で勉強したことは、子どもたちの印象に強く残っていると思います。また、式典中、非常に明るく楽しそうにしていて、有意義な時間を過ごせたと思います。


徳田先生、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
同園で開催したそらべあ発電所寄贈記念式典の様子は、こちらをご覧ください。

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