2022年2月、「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」による30基目の「そらべあ発電所」を、香川県高松市にある「学校法人らく楽学園 らく楽寺井幼稚園」に寄贈しました。
香川県の幼稚園・保育園への「そらべあ発電所」寄贈は、今回が初めてです。
この寄贈を記念して2022年4月18日に同園で開催された「そらべあ発電所寄贈記念式典」の様子と園長先生へのインタビューをご紹介します。
なお、記念式典当日は、新型コロナウイルス感染症対策として、そらべあ基金と当社はオンラインで参加しました。
■らく楽寺井幼稚園のご紹介
日頃は、食育活動として野菜や花を植えています。育てるために使う水は雨水を利用し水の大切さを教えています。また、現代は何でも購入できる環境にある子どもたちですが、ちょっとした廃材で自分たちが楽しむ玩具作りを行い、身近な物を利用して楽しめる保育を行っています。廃材遊びも異年齢で行うことで、年長児に教えてもらった年少児も自分が年長児になったら教えるというように、毎年、大きい友だちから小さい友だちへちょっとしたエコ活動のバトンタッチをしています。
■式典の様子
式典には、年長・年中クラスの子どもたち91名と先生方が参加しました。
子どもたちは、「そら」と「べあ」とともに、発電体験、先生方による紙芝居やクイズを通して環境についてたくさん学び、環境学習のクイズでは、元気に手を挙げて参加してくれました。
また、子どもたちからは、手話をまじえた「手のひらを太陽に」の合唱を披露してもらいました。身体を大きく動かして元気いっぱい歌っている様子が画面越しでも伝わってきました。
その後、西島理事長よりお話をいただき、最後に皆で記念撮影を行い、無事に式典は終了しました。
らく楽寺井幼稚園の皆さま、式典開催にあたり多大なご協力をいただき誠にありがとうございました。
式典後、髙木園長先生に「そらべあスマイルプロジェクト」に応募されたきっかけや、園の教育方針について伺いましたので、ご紹介します。
■応募のきっかけ
らく楽寺井幼稚園のある香川県は、毎年水不足となり給水制限が出ることが多い県です。園でも、エコになることとして雨水を利用しての野菜栽培や廃材を使っての玩具作りなど日頃よりエコ活動に取組んでまいりました。近年、地球温暖化がメディアでも多く取り上げられるようになり、温暖化の影響で記録的な大雨や洪水・台風などが各地で発生していることから、園でも地球温暖化について考えていかなければと思った時に、そらべあ基金のホームページで紹介されている『そらべあスマイルプロジェクト』を拝見させていただきました。現状の環境で地球温暖化について園児に伝えていくのは難しく、きっかけとしてそらべあ発電所をうまく利用して園でも自然環境を守る大切さを園児と考え、それを家庭にも広げ、親子で取組んでいけないかと思い応募させていただきました。
■「そらべあ発電所」寄贈記念式典を終えて
寄贈式典に参加させていただいた年長・年中児は、“そら”と“べあ”がお母さんと離ればなれになって悲しい思いをしていることがとても印象に残ったようで、家に帰って保護者の方に話をした子どもたちが多く見られ、家庭でもどうしたら“そら”と“べあ”の涙が止まるのか考えてみたと保護者の方から聞きました。親子で取組んでいきたいと思っていたので、その声を聞きとても嬉しく思いました。また、年長児は園の中で電気を使っているものがどこにあるのか探検をして園の中にも電気がたくさん使われていることにびっくりしていました。
■今後の環境教育
太陽光発電があることで太陽の光が自分たちの使っていく電気になるということや雨の日と晴れの日とで電気が作られる量が違うということ、また、地球温暖化で自然環境がどうなっていっているのか・それをどのようにしていけば防止できるのかを子どもたち自身が探求し、子どもたち自身が考えていけるよう、職員も一緒になって取組んでいきたいと思っています。園・家庭で進めていくとともに地域の皆さまに対しても地球温暖化の防止や再生可能エネルギーの普及啓発に努めていきたいと思います。
髙木園長先生、どうもありがとうございました。