2020年9月、「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」による27基目の「そらべあ発電所」を、埼玉県さいたま市にある「学校法人母の会 幼保連携型 認定こども園母の会 木の家」に寄贈しました。埼玉県の幼稚園・保育園への「そらべあ発電所」寄贈は、今回が初めてです。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、寄贈式典は実施せず、そらべあ基金のスタッフによる、子どもたちと保護者への環境問題についての簡単な説明の場を設けました。後日、子どもたちには記念品を贈りました。本レポートでは、園の様子や園長先生からのコメントをご紹介します。
園庭での集合写真。後方の園舎の屋根に太陽光パネルが設置されています。
パネルの一部は、園様が自費で購入されたものです。
(※写真撮影のために、みんながマスクを一瞬外して、当社プログラムののぼりを立ててくれました。)
同園は、さいたま市内の閑静な住宅街にあるこども園で、キリスト教に基づく保育を実践されています。戦後間もない時代に、地域の母親たちの声によって生まれ、現在も地域との交流を大事にされています。
また、子どもたちに自然エネルギーの大切さを身をもって感じてもらうため、園庭に畑をつくり農作物を育てたり、近くの田んぼで田植えや稲刈りを行うなど、自然と触れ合う活動を取入れられています。
今回寄贈した太陽光パネルの年間予測発電量は約3,692kWhで、これは同園の年間消費電力の26%を占めるようです。
このたびの寄贈に際し、園長先生よりコメントを寄せていただきましたのでご紹介します。
・応募のきっかけや「そらべあ発電所」設置後の想い
本園は閑静な住宅街にあるこども園ですが、狭いながらも自然に触れ合える園庭作りや、園外に出かけキャンプや山登り、田植えや稲刈りを行っています。
2011年に起きた東日本大震災をきっかけに園内にペレットストーブを設置し、水や電気を今まで以上に大事にする生活を心がけています。地球のエネルギーは無限でないことを大人も子どもも共に考え実践していきたいと思っていたところ、貴社の自然を生かしたエネルギー活用推進への取組みにとても心惹かれました。埼玉は日本一快晴の日が多い県といわれています。日本中がそれぞれの土地や風土の特長を生かした再生可能なエネルギーの利用が実践できることを願っています。
・日頃の環境教育
小さな庭で工夫を凝らしながら野菜や花を育てたり、動物や虫、魚と一緒に生活をしています。子どもたちは毎日世話をする大変さと共に、収穫の喜びや生き物の神秘を感じています。
エアコンや暖房機などの使用は最小限にし、日本の四季(夏の木陰の涼しさを感じる、自然の中の空気は美味しいなど)を体中で感じながら遊ぶことを大切にしています。子どもの健康面を考えてのことでもありますし、同時に地球を大切にする姿勢を養っていきたいです。
・今後の環境教育
この世は、全て人間の思い通りになるわけではないこと、地球のすべてのものは有限であり、それらを使い便利な社会を続けるためには、私たち一人ひとりの行動が大切であることを、子どもたちと学んでいきたいです。そして、周りの生き物、自然、エネルギーなど、地球を大切にする生き方を身に付け、実践していきたいです。すてきな贈り物をありがとうございました。
認定こども園母の会 木の家の皆さま、情報をお寄せくださいましてありがとうございました。