今年2月に「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」による8基目の「そらべあ発電所」を、岩手県盛岡市の「つなぎ幼稚園」に寄贈しました。
この寄贈を記念して2012年6月1日に、つなぎ幼稚園で開催した「そらべあ発電所寄贈記念式典」の様子をご紹介します。
式典には、年少・年中・年長の11名の園児のほか、園の先生方や保護者の方、そらべあ基金の関係者、盛岡市の教育委員会の方など約40名が集い、みんなで「そらべあ発電所」の寄贈と設置をお祝いしました。
そらべあ紙芝居に続き、そらべあ基金のスタッフが電気がどうやって作られるかを説明し、園児に発電を体験してもらいました。みんなを代表して1人の園児が手回し式の発電機を夢中で回している様子や、それを不思議そうにみつめる子どもたちの姿は、とても微笑ましかったです。
発電体験の後、子どもたちが元気な歌とダンスで「そら」と「べあ」にお礼の気持ちを伝えてくれました。
つなぎ幼稚園では、盛岡市が推奨するグリーンオフィス行動計画(*)を実施しており、今回のソーラー発電所の寄贈が盛岡市の環境教育に大きく貢献したとのことで、盛岡市教育委員会教育長の千葉氏よりそらべあ基金に感謝状が送られました。
千葉氏からは「東日本大震災の際に、盛岡市全域が停電になりました。その時から電気の大切さが分かり、盛岡市の小・中学校に太陽光発電を取り入れていこう―そう思っていたところ、今回のソーラー発電所の設置が決まりました。このそらべあ発電所の設置は、盛岡市への太陽光発電所設置の大きな第一歩になると思います。自然エネルギーを大切にして環境問題に取組んでいく、そうしたそらべあ発電所の趣旨に沿って、市の子どもたちの環境教育を進めていきたい」とのお言葉がありました。
式典の中で園児たちに「なぜ南極の氷が溶けはじめたのかな?」と問いかけると、「春になったから」との可愛らしい回答もあり、式典会場を暖かい雰囲気にしてくれた場面もありました。そらべあ基金の市瀬氏や広報・CSR部長の渡辺からの子どもたちに向けた「電気や水を大切に使って、地球温暖化について考えてみよう」とのメッセージが伝わったのか、式典後、園児たちから「これからは電気を大切に使うんだ!」との声が聞こえてきました。
そらべあ発電所の寄贈をきっかけに、園児たちが自ら進んで環境について考えられるようになってもらえれば・・・と思います。
つなぎ幼稚園の皆様、式典の開催にあたって多大なご協力をいただき、ありがとうございました。
(*)盛岡市が行っている、業務に伴う環境への負荷を低減するために目標や取組を定めた実行計画のことです。