2014年4月25日、広島県呉市の「銀の鈴保育園」での「そらべあ発電所寄贈記念式典」の後に、式典の感想や園の教育方針・環境教育などについて同保育園園長の平田明美(ひらたあけみ)さん、理事長の平田敦子(ひらたあつこ)さんにお話を伺いました。
「そらべあ発電所」の設置に応募されたきっかけは?―
当園は日当たりに恵まれ、なおかつ屋上には使っていないスペースを広く残していたため、有効活用する方法はないだろうか、と常日ごろ思っていました。太陽光発電設備を設置したいけど費用の面で難しい・・・そう考えているときにインターネットでそらべあ基金さんのウェブサイトにたどり着いたことがきっかけです。
まさか当園が寄贈先に選ばれるなんて思っておらず、当選の電話がかかってきたときには「エーーーーッ!」と声を上げてしまいました。(笑)
園ではどのような環境活動に取組んでいますか?―
主な取組みとして、子どもたちに屋上菜園での苗植えや収穫を体験させています。今は玉ねぎを作っていて、子どもたちと一緒にカレーを作ってみようと考えています。
なぜこういった取組みをしているかというと、私たちには『フードマイレージ』の概念を子どもたちに伝えたいという思いがあります。フードマイレージとは“生産地から食卓までの距離が短いほど、環境に優しい”という考えで、屋上菜園での取組みもその1つです。また、子どもたちに地元の商店街で食材のお買い物などもさせています。地元の食材も手に入る、子どもたちにはお買い物を経験させることでマナーも身に付く、ということで良いことずくめですよ。給食は当園で作っていますし、味にも自信があります。(笑)子どもたちからは「美味しい」、保護者からは「安心」、と仰っていただけるのでうれしいですね。
「銀の鈴保育園」の教育方針や特長を教えてください―
お水は出しっぱなしにしない、使わない電気は消す、物を大事にするといった基本的な環境教育はもちろんのこと、しっかりとしたマナーや躾、そして日本の文化を学ばせることが非常に重要だと考えています。
当園では和太鼓、茶道といった日本の古きよき伝統文化を学ばせています。それらを通して子どもたちの感受性を豊かにすることができますし、日本の伝統文化を学ぶことはマナーを学ぶことにつながりますよね。 今の子どもたちには、日本の未来を背負って立つ大人になってもらいたい-そういった思いがあるんです 。
「そらべあ発電所」をどのような形で環境教育に取入れることができそうですか?
まず、太陽光による発電量が表示されるパネルを子どもたちの見えるところに設置しようと思っています。今日はお日様が頑張ってこれだけ発電してくれている、というように電気の大切さを少しずつ教えていきたいですね。また、本日の式典のプログラムにもあった「そらべあ紙芝居」のような内容を、そらべあ劇場といった形で挑戦してみようかと。
「子どもだから電気の大切さは分からないだろう」ではなく、子どもたちは教えればきっと分かるはずと信じておりますので、これからも環境教育に力を入れていきたいと思います。
最後に、式典はいかがでしたか?―
式典の間は、本当に温かい気持ちでいることができました。子どもたちも頑張って話を聞いておりましたし、とても楽しい式典でした。
ソニー損保の皆様、そらべあ基金の皆様、そして「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」に参加くださっているソニー損保のご契約者の皆様、本当にありがとうございました。