2009年8月10日「環境とCSRと志のビジネス情報誌 オルタナ」編集長の森 摂(もり せつ)編集長を訪問し、「オルタナ」への想い、そして「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」についてのご意見をお伺いしてきました。
今回はインタビュー記事連載の最終回になります。
(前回の記事はこちら :「オルタナ」森 摂 編集長インタビュー(その2))
(取材日:2009年8月10日、取材場所:オルタナ編集部)
環境とCSRと志のビジネス情報誌『オルタナ』 の詳細はオルタナのウェブサイトをご覧ください。 URL http://www.alterna.co.jp/
全国の幼稚園・保育園の子供たちにソーラーパネルを
森編集長:
ところで、このプログラムは2009年の3月に始まったのですよね?
ソニー損保 片岡:
はい。
森編集長:
寄付額は毎月100万円程度を見込んでいるとのことですね?
ソニー損保 片岡:
そうです。スタートしてこれまでのところ、お客様が予想より走らなかった距離が、ちょうど毎月1億キロくらいです。
当社の寄付が100キロにつき1円ですから、毎月約100万円の寄付額になっていますね。
森編集長:
このプログラムの世の中での認知度はどうですか?
ソニー損保 片岡:
まだまだです。まだウェブサイトがあるだけなのです。ようやくソーラーパネルを一台設置できる分の寄付金が貯まったので、幼稚園を募集してこれから贈呈先の選定に入るところです。
ソニー損保 宮下:
当社が幼稚園にソーラーパネルを設置する意義についてどう思われますか?
森編集長:
僕は幼稚園というのは良いと思っていて、子供の時から身近にあるということは大事ですよね。
ソニー損保 片岡:
当社が設置するソーラーパネルの発電量そのものは決して大きくないのですが、発電量そのものよりも、幼稚園の子供達にこういったソーラーパネルを設置することで温暖化について考えてもらうきっかけになれば良いと思っています。
森編集長:
もう1つ大事なことは、「ソニー損保は地球環境に配慮していますよ」と宣言したということです。宣言したからには、だらしないことは出来ません。
もし、これでゴミの分別ができていなかったり、社長が相変わらず黒塗りの専用車で通勤したりしているようであれば、考えなければなりませんよね。
ソニー損保 宮下:
当社の社長は電車通勤ですよ(笑)。
ソニー損保 片岡:
松田さん、今日は森さんにお話を伺って感想はありますか?
ソニー損保 松田:
先ほど森さんの「ビジネスの軸を23.4度変える」という言葉がソニー損保の取組みにすごく合っているなと。環境活動やCSRは決してスペシャルなことではなくて、当社の取組みも、みんながほんの少しずつ自分の走る距離を減らしていって、「みんなのほんの少し」がたくさん集まって、ソーラーパネルを幼稚園に寄付するという良い流れにつながります。
それがすごく森さんの言葉にマッチしているなと思って、嬉しくなりました。(笑)
ソニー損保 片岡:
確かに「ほんの少し」というのをキーワードにしているのですね。
クルマ自体は便利で楽しい道具であることを否定するつもりはありません。
つまり、お客様に「車に乗るな」と言いたいのではなく、無駄な乗り方をほんの少しずつでも削っていこうとをお伝えていきたいと思っています。
森編集長:
そうですよね。実際僕も自分のクルマの乗り方を振り返ってみると、無駄な乗り方をしていた時期があったなと思います。
昔はやっぱりドライブのためのドライブみたいなのがありました。最近はそういう乗り方はしなくなりました。
森編集長:
ところでこのプログラムの名称は何でしたっけ?
ソニー損保 片岡:
「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」です。
森編集長:
これはちょっと長いですね。これは変えたほうがいいかもしれません。
もし正式名称を変えるのが大変でしたら、愛称とか通称とかつければいいと思います。
そこで提案なのですが、「逆マイレージプログラム」っていうのはどうですか。「逆マイレージプログラム」。短くていいと思いますよ。
ソニー損保 片岡:
これでも20くらいの候補から選んだのですよ(一同笑)・・・
今日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
今後とも率直なご意見よろしくお願いします。
(取材日:2009年8月10日、取材場所:オルタナ編集部)
「オルタナ」編集長インタビュー(おわり)