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活動レポート

【34基目】社会福祉法人 心華会 ひいらぎこども園 (京都府宇治市)

「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」による34基目の「そらべあ発電所」を、京都府宇治市にある「社会福祉法人 心華会 ひいらぎこども園」に寄贈しました。
この寄贈を記念して2023年9月12日に同園で開催された「そらべあ発電所寄贈記念式典」の様子と中田園長先生からのコメントをご紹介します。
 
■ひいらぎこども園のご紹介
ひいらぎこども園では、植物を育てたり、畑で野菜の成長を観察して収穫体験を行ったり、カブトムシなどの生き物のお世話をしているほか、廃材の工作利用や地下水の利用といったさまざまな環境の取組みを実施しています。
「ソーラーちょうちん(※)」作りにもすでに取組まれ、廊下の壁いっぱいにカラフルな「ソーラーちょうちん」が飾られていたり、保護者含めたみんなが使用する園の玄関に、発電量をチェックできるモニターを設置いただいていました。また、式典当日には、式典会場に子どもたちの太陽についてのお勉強の様子も紹介されていました。
 
287419_01.jpg(※)「そらべあ発電所」の寄贈園を対象とする参加園に、そらべあ基金が環境教育活動に役立つ資材や活動ノウハウを提供して寄贈園の環境教育をサポートするプログラムの一つで、太陽光で発電する小型のソーラーLEDライトでちょうちんランプをつくります。手作り工作で自然エネルギーを身近に楽しむ活動です。
 
■式典の様子
式典には、ひいらぎこども園の年長児の41名、先生方、京都府や宇治市からのご来賓の方々が参加されました。式典が始まり、「そら」と「べあ」を元気いっぱいに迎え入れた後は、そらべあ紙芝居の読み聞かせ、環境学習のクイズや発電体験と盛りだくさんの「そらべあワークショップ」を行いました。紙芝居の読み聞かせは、先生方の「それでは始めます!いいですかー?」と子どもたちへの呼びかけ、そして子どもたちからの「いいですよー!!」と元気なお返事でスタートしました。一連の声のかけ合いで子どもたちが気持ちを切替え、紙芝居を集中して聞いてくれている姿がとても印象的でした。
 
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記念プレートと紙芝居・絵本の贈呈後には、子どもたちから御礼として、「おひさまになりたい」という歌を披露してもらいました。曲にあわせて身体を左右に揺らしながら、時には歌詞にあわせて振りも付けて、元気いっぱい歌って踊る子どもたちの姿にパワーをたくさんもらいました。
 
287419_03.jpgその後、ご来賓の京都府 健康福祉部 東江副部長と宇治市 松村市長、ひいらぎこども園の中田園長先生よりご挨拶いただき、「地球温暖化」を防ぐには一人一人の日頃の行いが大切ということを改めて振り返り、式典は幕を閉じました。
 
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最後に皆で記念撮影を行い、子どもたちは「そら」「べあ」にお別れの挨拶をしながら、教室へと戻っていきました。
 
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式典後、中田園長先生へ寄贈に対する思いや今後の環境教育に対する理念や考え方についてインタビューをしましたので、ご紹介します。
 
【社会福祉法人 心華会 ひいらぎこども園 中田園長先生へのインタビュー】
 
Q1 寄贈記念式典についてのご感想を教えてください。
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大変よく考えられたプログラムで感心しました。子どもたちにとっては難しい「地球温暖化」について、「そら」君・「べあ」君という親しみの持てるキャラクターの訴えを元に考えさせる紙芝居、そしてクイズ・発電実験と、とても充実した内容でした。式典の後、子どもたちに「自分たちにできることは?」と聞いてみると、「石鹸で手を洗っている間は、水を止める」「外に出るときは電気を消す」「冷蔵庫のドアはすぐに閉める」「涼しい風が逃げていかないよう、部屋のドアも閉めなあかん」「折り紙や紙も大切に使う」「塗り絵も最後までする」「ごはんも全部きれいに食べる」「食べられないものは、最初に減らす」という考えが出てきました。 「エコな日常を心がける教育・保育」をさらに深める充実した1時間となりました。ありがとうございました。
 
Q2 この度の寄贈についての率直な思いをお聞かせください。
287419_07.jpg子どもたちと共に、外での活動から戻ってくると、発電量をモニターで確認する毎日です。4.5kW発電していることが分かると、厳しい暑さも我慢できる気がしました。発電を始めた8月は、使用量の26%が、ソーラーパネルによる発電でした。この度の寄贈を契機に、子どもたちと一緒に一人一人ができることを継続して実践していきたいと思います。




Q3 日頃、また、今後の環境教育についての理念や考え、構想などを教えてください。
本園では、「SDGs」宣言書を掲げ、「環境にやさしいこども園」をテーマに、子どもたちの未来のために、環境に配慮した活動に積極的に取組んでいます。この度の寄贈によって、再生可能エネルギーの一つとして「太陽光発電」を学んだ園児が、「地球温暖化」を自分事として捉え、それを防止するために、日々の小さなエコアクションをさらに実践しようとする意欲を育む教育・保育を、保護者や地域の皆さんと連携しながら進めていきたいと思います


ひいらぎこども園の皆さま、式典開催にあたり多大なご協力をいただき誠にありがとうございました。

 


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