そらべあ活動レポート

そらべあ基金インタビュー(最終回)

そらべあ基金インタビュー(その2)からの続きです。

「そらべあ基金」インタビューの最終回です。
ソニー損保の取組みついての感想や今後期待していることなどをお伺いしてみました。
(取材日:2009年8月12日、取材場所:そらべあ基金)



■「そらべあ」キャラクター選定の理由

ソニー損保 片岡:
どういう経緯で涙を流しているキャラクターが生まれたのかをお聞かせいただけますか?

岩間さん:
キャラクターはいくつか案があったんです。
その中で、涙を流しているのがあって、自然とそらべあのストーリーが出来たという感じです。涙を流しているキャラクターなんて今までいなかったので新鮮でした。

ソニー損保 片岡:
「そらべあの像をお台場のメディアージュで見た」というブログをよく見かけるんですけども、だいたい「このシロクマは何で泣いているのかな」と疑問に感じて、「そらべあ」が何なのか調べてみましたというのがあるんですよね。

岩間さん:
なんで泣いているんだろう、こんな可愛いシロクマが・・・と思っていただければと。
よくわれわれが良く使っている「この涙を止められるのはあなたです」というフレーズの意味を考えていただけるといいなと思っています。


ソニー損保 宮下:
大事ですよね、キャラクターってね。


■ソニー損保の取組みについて・今後期待すること


ソニー損保 片岡:
今回そらべあ基金と一緒にエコプログラムをやらせていただくということになったんですけども、ソニー損保は自動車の周辺でビジネスをしている会社なので、「温暖化の敵」と思われているんじゃないかと心配だったんです。
はじめに「ソニー損保」がサポーターになりたいという話が出てきた時にその辺りのミスマッチ感とか感じませんでした?

岩間さん:
僕らは非常に良いスキームだと思いました。
いまさら車に乗るなという訳にはいかないし、車が果たしている役割もすごく大きいと思います。
ただその中で乗らなかった分が金額換算されて寄付されるということは、二重の意味があるじゃないですか。ひとつは、車の利用をセーブする気持ちにつながることですね。
これは車に乗る人なら誰でも出来る身近で効果的な温暖化対策だと思うんですよ。
次に、乗ることをセーブしたことによって、ソーラー発電所が出来ていくという二重の効果があるし、ソーラー発電所が出来ることによって、地域とか幼稚園とかそのご家族にどんどん温暖化の問題とか、どうしていったらよいか話合う機会をつくることができるので、一石二鳥、三鳥だと思っているんです。

ソニー損保 宮下:
地方だと車がないと生活できないですもんね。そういう中で車との関わりあいを考えるきっかけになりそうですよね。

ソニー損保 片岡:
私自身も車に乗るのが好きなんで、車そのものを否定することはあまり出来なくて、自分に犠牲とか我慢を強いるエコっていうのはあまり長続きはしないんだろうなと思っています。
だから「自分の中のクルマ生活で無駄は削ろうよ」というところの呼びかけが出来たらなとは思ってはいるんです。

岩間さん:
僕も、本職がカメラマンとライターをやっているので、車で移動することが多くて、どうしても距離走っちゃうんでね、その中でも何かをオフセットしたいという気持ちはすごくあります。
距離をセーブするとかエネルギーを無駄に消費しない運転をするとか、気をつけてはいます。
まだエコカーを買えるところまでは行っていないんですけども、買替えたいなとは思っています。

ソニー損保 片岡:
今後ソニー損保に期待されることはありますか?当社からの寄付での「そらべあ発電所」の設置は9月の中旬ぐらいですか?

岩間さん:
そうですね。今は選定中とお考えいただければ。
抽選が終わって、調査中なので発表できるのが9月の中旬頃になると思います。純粋に抽選して、そこに決まってもそこに設置できるのか確認しないといけないので、ご理解下さい。

ソニー損保 宮下:
設置されるソーラー発電システムというのは、どのくらいの電力を供給するものなのですか?

大塚さん:
3キロワット相当ですね。3キロワットというのはどれくらいかというと、たぶん普通の家庭であれば、昼間にクーラーなどを使わなければ賄えるくらい。
ただ夜は発電できないので、太陽光発電だけでは暮らせないんですね。

ソニー損保 宮下:
そうですよね。でも、太陽光発電設備を設置するというシンボリックな意味合いも当然あると思いますしね。

大塚さん:
実際に太陽光発電設備を使うことによって、太陽の光で日常生活に使える電気が発生するということがわかるという。

ソニー損保 宮下:
確かに、電気が発生しているところってあまり見ないですもんね。普段の生活の中だと、送電線で勝手に送られてくるだけですもんね。設備は大きいんですか?

岩間さん:
そうですね、面積的には結構目立ちますね。

ソニー損保 宮下:
大体どの位の大きさなんですか?

岩間さん:
パネル一つが畳一畳分ぐらいです。それを全部で20枚近く合わせています。


ソニー損保 片岡:
ちょっと話が変わるんですが、ソニー損保のサイトをご覧いただいて、何か気がついたところやご感想をいただきたいのですが?

岩間さん:
セーブされた距離が出ていて、すごくわかりやすいですよね。
僕も計算してみたんですけど発電所1機分の寄付金を集めるには、だいたい3億5千万キロのセーブが必要です。地球から太陽までが約1億5千万キロなので、往復しても余るくらい皆さんセーブしてくれているいうわけですね。
1人1人の力って微々たるものかもしれませんが、大勢が集まるとすごいなと思っていまして。
少しずつでも大きな力になりますもんね。

そらべあ基金の活動では、個人サポーターの数をより増やすというのが課題になっていますが、ソニー損保さんの場合、契約者の方たちがまさに個人サポーターとして活動をされていると思えるんで、ものすごく心強く感じますね。

ソニー損保 片岡:
多くのお客様にもっと「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」について、知っていただけたらいいなと思っています。

岩間さん:
そらべあをもっともっと広めていきたいと思っていますので、地道にですけれども機会があれば、より多くの方々にそらとべあに会っていただいたり、朗読会を開催したいです。

ソニー損保 宮下:
実際に見て、触れてもらうのが一番早いんでしょうね。百聞は一見にしかずというか。


ソニー損保 松田:
私はすごく「そらべあ」が好きなんですが、もっと「そらべあ」を世の中に広めていくために、ソニー損保に今後期待されることはありますか?

岩間さん:
個人的な意見ですが、車にステッカーがつくとすごくいいなと思っているんですよ。
皆で「そらべあ」に協力していることを共有できたらいいなと思っていて。
さまざまな活動の象徴になっているステッカーがありますが、そらべあのステッカーをつけている人たちは環境に優しい運転をしますよとか、事故を起こしませんとか共通認識ができて、お互いに車同士でアイコンタクトできるといいと思います。


ソニー損保 片岡:
いいですね。ステッカーを貼っている人たちは、「無駄な走り方をちょっと減らしてみようかな」という意識を持っている人たちだという意味がわかれば素敵ですね。


岩間さん:
逆に僕も最初につけなくてはいけないですね。無謀運転をするわけではないですが。


ソニー損保 片岡:
今日は長い時間どうもありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

そらべあ基金の皆さんと


(取材日:2009年8月12日、取材場所:そらべあ基金)


(「そらべあ基金インタビュー」終わり)

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