今年は大雪となった地域も多く、梅の開花も全国的に平年より10日ほど遅いとのこと、東京での見頃は3月上旬から中旬となりそうです。余寒厳しい地域も多く、なかなか春の訪れを感じられませんが、ひと月先にはグッと気温も上がっているのではないでしょうか。
暖かくなる3月から5月にかけては、春の陽光に誘われて、山や海、公園など行楽地へと外出したくなる季節。しかし、「春の嵐」「メイストーム」と呼ばれる台風並みの暴風や猛吹雪が発生しやすい季節でもあります。これは日本付近に北から入り込んでくる冷たい空気と南から流れ込む暖かい空気がぶつかりあって上昇気流が生まれることで温帯低気圧が急速に発達するためです。台風は中心が近づくと急激に風が強まりますが、「春の嵐」をもたらす発達した温帯低気圧は中心から離れたところでも風が強く吹くため、被害の範囲が広がりやすいという特徴があります。
気象情報を確認し、風が強くなる前に、飛びやすいものは固定、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼るなどの対策をし、不要不急の外出は避けましょう。寒さから解放されて外へ飛び出したいところですが、身の安全が第一。おでかけは、穏やかな春のイメージそのままの日にしてはいかがでしょうか。
(出典)
政府広報オンライン: 台風並みの暴風となる「春の嵐」「メイストーム」気象情報や警報・注意報に注意して安全対策を
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201304/2.html(2022年2月28日参照)