活動レポート

なぜソニー損保がそれをやるのか?

ソニー損保の片岡です。

前回の記事「会社の策略?」の続きです。

今回は、「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」というエコプログラムが生まれるにあたって、どんな議論が社内であったのかを振り返ってみます。

前回書きましたが、私は次のことが意識の中にありました。

私が「新たな環境保全活動」を考えるにあたって、強く意識していたことがあります。
それは「我慢や犠牲を強いられるエコ活動はやりたくないし続かない」ということです。
私のように環境意識が低い方であっても、「それならやってみようか」と思えるものでないと、結局、賛同者はごく一部に限られます。
賛同者が少ないエコ活動は「自己満足」に過ぎず、そんなものを社外に公表することは単なる「エコ」を語った宣伝になると考えたからです。


まずはじめに、新たなエコプログラムの方向性について社内の検討メンバーで議論を重ねていきました。

そしてメンバーの中で共有された方向性がこれです。

(1)ソニー損保の本業につながる固有性があること
(2)成果がお客様の身近なところで感じていただけること
(3)お客様を巻き込んでいけること
(4)社員も参加していくこと

最も重要なことは、「なぜソニー損保がそのエコプログラムをやるのか?」という本業につながる固有性があるかどうかということです。

その固有性がなければ、「単なる慈善活動」になってしまいます。
もちろん慈善活動が悪いというのではありません。
ただ、ソニー損保がそれをやる理由、すなわち本業につながる固有性を明確に説明できなければ、お客様の賛同は得られず、企業側の自己満足に終わってしまいます。

私がもし契約者の立場だったら、本業とは関係ない「単なる慈善活動」に多額のお金を費やしているのをみたら「なんでそれをやる必要があるの?そんなことにお金をつかうのなら、その分保険料を安くして欲しい」と感じると思います。

そこで、まずはソニー損保の「本業とつながる固有性があること」。ここの部分に議論の時間をかけました。

「本業につながる」こと・・・
ソニー損保は自動車保険を主力とする保険会社です。
このため「自動車保険」に関連したエコプログラムを考えようというところまではさほど時間がかかりませんでした。

しかし、ここから先が問題です。
「自動車保険」に関連したエコプログラムということなら、排出権購入によるカーボンオフセットから、植林活動までいろいろな方法が思いつきます。
ただ、ソニー損保固有のものとなると、どれもしっくり来ません。

そこで「ソニー損保がナニモノなのか?」ということから考えなおしてみました。

  • ソニー損保は自動車保険を主力としている会社。
  • 自動車は多くのCO2を排出し、それが地球温暖化を促進しているといわれている。
    しかし自動車は、多くの人の生活に欠かせないものになっているのは事実。
  • ソニー損保はその「自動車」の周辺でビジネスをさせてもらっている。
  • じゃあこのCO2を減らすことに貢献できないだろうか?
  • 自動車メーカーと違って、エコカーの開発とかはできない。
  • 代わりにみんなが走る距離を少しずつでも減らせないだろうか?
  • それならソニー損保の自動車保険は「保険料は走る分だけ」が特長を活かせるのでは?

このようなプロセスを経て、この後「保険料は走る分だけ」という走行距離に応じた保険料算出のしくみを活かしたエコプログラムが生まれることとなったのです。

残りのポイントは3つ。
(2)成果をお客様の身近なところで感じていただけること
(3)お客様を巻き込んでいけること
(4)社員も参加していくこと

この残り3つについてはさらに議論が続きましたが、これについてはまた別の機会に書きたいと思います。

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コメント(2)

匿名 2009年8月24日 20:02

 もし何らかの形で顧客に出費を強いるあるいは顧客から集めた保険料を使うプログラムを作ったとして、これを初めて数年後に人為的な二酸化炭素は地球温暖化に大きな影響を及ぼさないことが明らかになったらどのような言い訳ができますか? ここ十年くらい地球の平均気温は上昇傾向を示していません、人為的な二酸化炭素排出量は年々増加の一途をたどっているのにです。

ソニー損保 片岡 2009年8月26日 12:06

匿名さま 
コメントありがとうございます。ご指摘のとおり二酸化炭素と地球温暖化の関連については諸説あることは伺っております。この点については、今後専門家の間で議論が進むのを待ちたいと思います。

ただ、仮に二酸化炭素が地球温暖化と関連性がなかったとしても、無駄にエネルギーを消費しないよう心がけていくことは地球にとってマイナスにはならないのではないかと考えております。

なお、ソニー損保の「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」での寄付金は、お客様にご負担いただくものではなく、当社の利益部分から支出するものとなっていますので何卒ご理解ください。

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