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活動レポート

園長インタビュー:あかるく、つよく、やさしく。

2015年4月24日、和歌山県和歌山市の「みちる保育園」での「そらべあ発電所寄贈記念式典」の後に、式典の感想や園の教育方針・環境教育などについて同保育園園長の池永満子(いけながみつこ)さんにお話を伺いました。

「そらべあ発電所」の設置に応募されたきっかけは?―

和歌山県議会議員の方から、「そらべあスマイルプロジェクト」に応募してみては?と声をかけていただいたことが、応募のきっかけです。当園は昭和49年に地域の子育て家庭を支援するために設立したのですが、東日本大震災が発生してから建物の耐震性も気になり始め、平成25年に園舎を新築しました。その際に太陽光パネルも設置したい、と考えていたのですが、費用の関係から見送っていたのです。
ですので、当選の知らせをきいたときには、うれしいというか本当にビックリしました。


「みちる保育園」の教育方針や特長を教えてください―

当園は高台にあり、海と山に囲まれていて日差しもよく入るという恵まれた自然環境のなかに位置しています。その自然に囲まれた保育環境を十分に活かして、「あかるく、つよく、やさしく。」をスローガンに子どもたちを育てることを教育方針としています。
子ども同士で触れあうことは大きな成長につながりますので、そういった機会を積極的に設けたり、自然に触れることで子どもたちの好奇心を満たしたり、植物の育成にチャレンジをさせて命の大切さを学ばせたりと、子どもたち一人ひとりを豊かで心身ともに健康に育てることを目標にしています。


園ではどのような環境活動に取組んでいますか?―

子どもたちには、「節水」「節電」を意識してもらうようにしています。水道を例に挙げると、水道を自動センサーにすることもできたのですが、あえて自動センサーではなく手動の蛇口を採用しています。小さいことですが、「必要な分以外は自分で水道を止める」ことは環境への意識付けには大切なことだと思います。
また、園舎は高台にありますので、風通しがとてもよいです。夏場でも極力エアコンを使わないようにしています。
それ以外には、園の庭に生ゴミから作った肥料を使い野菜作りにチャレンジし、キュウリやゴーヤを作ります。それらをグリーンカーテンにするのですが、実がなれば食べて美味しいということで、子どもたちも大喜びでした。


「そらべあ発電所」が設置されて、子どもたちの反応はどうでしたか?

最初は「屋根に大きな機械がついた!」というリアクションでしたが、今日の式典で「そらべあ発電所」の意味や役割がよく分かったのではないでしょうか。
親御さんたちからは「すごい!」「太陽光パネルが設置されて安心」といった声を聞きます。当園はこのあたりの地区で震災が発生したときの避難所にもなっているので、「そらべあ発電所」やホームエネルギーサーバーをいただいたことで、避難所としての安心度も大きく上がったと思っています。


今後、「そらべあ発電所」をどのような形で環境教育に取入れようと考えていますか?

もちろん、子どもたちに環境の大切さを教えるにあたって「そらべあ発電所」を有効活用したいと思っていますが、「そらべあ発電所」は設置されたばかりなので・・・(笑)
カリキュラムにどうやって組みこむかどうかはゆっくり考えたいと思います。


最後に、式典はいかがでしたか?―

とても楽しい式典でした。ソニー損保の皆さん、そらべあ基金の皆さん、ありがとうございました。そらべあワークショップでお話いただいた内容は子どもたちにとってはじめての話になりますので、非常に印象に残ったと思います。
環境についてのクイズも、子どもたちには少し難しかったと思いますが、楽しんで参加してくれました。
今後も、子どもたちと一緒に「そらべあ発電所」を大切に使っていきたいと思います。
このたびは本当にありがとうございました。


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